或る庭からの思考

長年棲み続けている或る「庭」の現実からの直接・独自の考察・雑感。

2023年8月25日金曜日

木漏れ日

酷暑が続くと、日にあたるだけで消耗する。

日照りを避け、日影伝いにたどって進む。

ツバの広い帽子を被り、目線は下へ。

それでも眩しいくらい。

樹木が連続する安全地帯に入るとホッとする。

木漏れ日は肌に投影され、すり抜ける。

いつの間にか自分も吸収され、存在の影になっていく。




ひんやりとした湿度に風が抜け、楽園へと誘われる。









そして、そこが終わると次のエリアに目がいく。


 

2023年8月3日木曜日

夏雲

 今年は早くから酷暑が始まって、長く続いてる。 気がする。

午後の日差しが暑くて閉口していると突如、暗くなる。

外を見ると北西の山並みの上空に雲が湧き上がる。

地平線付近の雲は立体的だ。









風と共に変化が訪れる、立秋も近い。





2023年7月20日木曜日

進化した二重ガラスを開けると、

辺り一面を埋め尽くすように 蝉の声が鳴り響いてることを知る。

しばらくすると、それに慣れて殆ど意識に上がってこない。

静寂を感じる。





そして時を隔て、ガラス戸を閉めると

突然無音となり、先ほどとの違いに気付く。


さらに落ち着いた後、じっとしていると

微かに蝉の声が未だ薄らと空間を満たしているのを感じる。
















2023年5月23日火曜日

 ここに来てから鶯の声をよく聞く

姿は見えない。いくら目を凝らしても見つからないのだ。




初めのうちは同じように聞こえていた鳴き声が

慣れてくると

毎回微妙に違うのに気付くようになった。


時間をおいて単発的な鳴き声なので

あくまでも記憶による比較なのだが。


そして夏場になってもいつまでも鳴いている

その歌声も大分上達している。



はたして声の主は一羽なのだろうか

同時に重なることは無いので定かではないが

方向が変わるようにも聞こえるので

複数いるかもしれない。


2023年3月5日日曜日


 今年は早めに梅も満開を過ぎた。




傷口が塞がるように人々の出足もコロナ前に戻ってきた。

花は何食わぬ顔して例年のように咲き誇っている。






2023年2月10日金曜日

 数年に一回程度降り積もる雪がある。


頻度が少ない故に前回の前々回のことと繋がる。

新しい所からの眺めも、連綿と続いてきた馴染みの一部のようである。




2022年2月21日月曜日

つるバラ・永劫回帰

今年の冬はことのほか寒い。

1月19日大寒前日、バラの剪定・誘導をする




季節は巡り、同じことの繰り返しのように見えるが、

そんな中で幾分かでも、前進・改良など変化し、ふと気付かされることがあると救いである。


去年、崩れたアーチを逸脱してツルが日の当たる方へと伸び過ぎたため、

新たな支持体を立てたが、今年はさらに其方へと広がる。

やや無理に誘導止めつけをしたツルもしばらく経つと、それが当然の如くになり、かつては全く無理だった位置まで更に引っ張り誘導できたりする。


何か違うことを工夫して多少の失敗があっても、いくつか上手くいったり発見があると

そこからまた考えの種が発生し、この繰り返しの輪は、緩やかな螺旋のように上昇していくものとなる。











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